プリザーブドフラワーはどうして高いの?

 

 贈り物としてもスタンダードになってきた「プリザーブドフラワー」というお花。街のお花屋さんや最近ではスーパーでも見かけるようになってきましたね。しかし、生花に比べると非常に高価な印象をお持ちなのではないでしょうか。なぜ、プリザーブドフラワーはこんなに高いのでしょうか。

 

 そもそも、プリザーブドフラワーとは、生花を特殊加工し、美しさとみずみずしさを長期間保てるようにしたお花のことです。ドライフラワーとは異なり、鮮やかな色と水分を含んだようなみずみずしさがあるのが特徴で、「枯れないお花」とも表現されます。

 

 さて、そのプリザーブドフラワーですが、この「特殊加工」という工程が、お花を高価にしている一番の理由なんですが、みずみずしさを保ち、「枯れない」お花にするために、じつは、大変な手間がかかっているんです。

 

 生花から「プリザーブドフラワー」に加工するにあたって、まずは、生花にしっかりと水を吸収させ、みずみずしい状態にします。

 

 その後に脱水・脱色させてから、新たに着色していきます。そして、さらに乾燥させていきます。

 

 このように、たくさんの工程を経てできているので、その分の時間と労力、さらには材料費というものが上乗せされているわけです。どうしても値段があがってしまう理由はここにあります。


 

  お花の大きさや種類によって異なりますが、だいたいバラ1輪で300~500円くらい、中には1輪1,000円以上するものもあったりしますから、お花がたくさん入るアレンジは、高価なものが多いのです。

 また、アレンジに使用される“器”によっても値段が変わってきます。陶器の花器を使用している場合は、基本的にはクリアケースに入れた状態で飾っていただくことをおすすめしているので、器代にさらにクリアケース代が加算されています。

 

 クリアケースに入れなくてもいいように、ガラスの蓋付きフレームを使用する場合もありますが、陶器に比べるとフレームの方がさらに高価な場合が多いです。


 

 しかし、「それなら生花の方がいい」と思うのは早計です。

 なぜなら、プリザーブドフラワーのメリットは「長期間楽しめる」ことだからです。保存環境にもよりますが、1~2年はキレイな状態を保てることは間違いないでしょう。また、若干の劣化はあったとしても、なにせ「枯れない」お花ですから、劣化した部分にちょっと手を加えるだけで、さらに楽しむこともできます。

 

 例えば3,000円の生花アレンジメントを3週間飾ったとして、1日単位で考えると143円/日ですが、8,000円のプリザーブドフラワーを3年飾ったとしたら、7.4円/日なわけです。これを高いとみるのかどうかは、購入する目的によって変わってくるのではないでしょうか。

 

 お花を贈る状況・目的、さらには予算というのは様々なので、何がいい悪いではなく、それぞれの状況に応じて最適なものを選んでいただくことが一番だと思います。


花三喜では、このような場面で、どういったお花を贈ったらいいかわからない、という方のご相談を無料で承っております。

ご相談後、購入に至らなかった場合ももちろん料金はいただきません。

まずはご相談ください。