「3,000円の花束を1つお願いしたい」って頼むのは間違い?

 

卒業、入学、退職、誕生日、記念日などなど、様々なお祝い事にフラワーギフトは欠かせませんが、中でも、やっぱりフラワーギフトの王道は花束です。

 

お祝いの席などでお渡しするなら、やはり花束を手渡した方が絵になりますからね。

 

さて、そんな花束ですが、フラワーショップに注文するとき、皆さんは「3,000円の花束を1つお願いします」なんて頼み方、してませんか?

 

 

いや、間違いではないんですよ。それが普通です。

 

 

でも、そのあとに、ショップの店員さんからは必ず「あること」を聞かれているはずです。

 

 

その「あること」というのが花束を作るうえで、とても重要なんですね。

 

「あること」とは、何でしょう?

 

 

ちなみに、ご用途(卒業式や誕生日プレゼントなど)と予算は花束に限らず、どんなときでも必ず聞かれるので省きますね。

 

 

 


花束の注文を受けたフラワーショップの店員が必ず聞くこと

その1.長丈タイプかラウンドブーケタイプか

花束には2種類の形があります。

 

長丈(ながたけ)というのは、お花の長さを長くしたり短くしたりとそれぞれ変えて束ねており、全長が長いのが特長です。

 

お店によっては「ワンサイドブーケ」や「ワンサイドタイプ」なんて表現しているところもあります。

 

大きくて華やかな演出ができるので、比較的高額のご注文の場合にお選びいただくこと多いです。

 

正面から見た時に、お花が一番きれいに見えるように作ります。


ラウンドブーケというのは、お花の頭(長さ)をそろえて束ね、全体的に丸く作ります

 

丈も長丈より短いので、持ち運びが便利という利点があります。

 

小予算でも華やかに、かわいらしく作ることができるので、用途を選ばず人気です。

 

花束を上から見たときに、すべてのお花が見えるように作ります。


 

どちらが良い、悪いということはありませんが、ご予算やお渡しするときの状況などによってお選びいただければと思います。

その2.渡すお相手の年齢・世代

なぜ、そんなことを聞くのか?関係ないじゃないか、とお思いかもしれませんが、お花を受け取った方に喜んでもらいたいからこそ、花束をお渡しするお相手のことをイメージしながらお作りしたいんですね。具体的な数字は必要ありませんが、例えば定年を迎える男性20代の女性とでは、やはり選ぶお花やラッピングの色を変えた方が好ましいと思います。

 

 

「退職祝い」という用途だけでひとくくりにしてしまうと、本当に形式だけの贈り物になってしまいます。せっかくの贈り物なのですから、「気持ち」や「人の温かみ」が感じられるようなものをお贈りしたいですよね。

 

 

というわけで、イメージをわかせるために、次にお聞きしたいのがこちら。

その3.お相手のお好きな花・お好きな色・雰囲気

例えば、かわいらしい持ち物が多い、とか、シックな服装が好き、とか渋い感じとか、その方の好みや雰囲気が少しでもわかれば、お花やラッピング選びがとても助かります

 

「なんでもいいよ」「おまかせします」よりは、ひとつでもお相手のイメージをお伝えいただけると嬉しいですね。

 

 

ただし、ここで、気をつけたいのが、複数の好きなお花、もしくは数種類の好きな色を「すべて入れてほしい」と依頼してしまうことこれは、極力控えた方がいいと思います。というのも、季節によっては入手困難なお花もありますし、ご希望をすべて取り入れることで色やお花の組み合わせがイマイチになってしまうと、せっかくの花束が台なしになってしまうからです。

 

そのあたりは、「こんなお花が好きです」とか「ピンク系がいいかな」とかそんなかんじで伝えていただくと、ショップの方から色々と提案、オススメしてもらえると思いますよ。

「花束を頼みたい」と伝えたら、お店によって聞かれ方は違えど、だいたい同じようなことを聞かれると思います。

 

「3,000円の花束1つ」というご依頼の後、何も聞かずに「はい、わかりました。お作りします」とサクッとコミュニケーションを終えて、製作に入る花屋はいないはずです(たぶん)。

 

ということは、それだけ作り手としては大事にしている情報なんですね。

 

 

花束をご注文される際は、ぜひ、この3点についても情報を事前に用意し、お伝えくださいね。

 

 

ちなみに、不思議なもので、喜ばれるお花をお渡しすると、その花屋を「選んだ人」(つまり買ってきた人)も「センスのいい人」と思われますよね(笑)

 

花屋を選ぶときには、上記のようなコミュニケーションをしっかり図っているお店を選ばれることをおすすめします。(ほとんどのお店がやっているとは思いますけどね。)

 

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