最近、よく聞く「プリザーブドフラワー」というお花。セールスコピーとして「枯れないお花」なんて言われることも多いですが、「本当に枯れないの?」「何年くらいもつの?」といった疑問をお持ちの方は、少なからずいらっしゃるのではないでしょうか?
そもそも、プリザーブドフラワーとは、生花を特殊加工し、生花のような美しさとみずみずしさを長期間保てるようにしたお花のことです。ドライフラワーとは異なり、鮮やかな色と水分を含んだようなみずみずしさがあるのが特徴です。
さて、そのプリザーブドフラワーですが、特殊加工しているので、何年経ってもドライフラワーのように乾燥したり変色したりすることはありません。また、加工の段階で脱水もしているので、「しおれる」こともありません。そう考えると、「枯れない」という表現は正しいと思います。
ただし、残念ながら「劣化」は必ずします。
例えば、写真のプリザーブドフラワーは、約4年クリアケースに入れて自宅で飾っているものです。パープルのバラは、色が抜け落ちてきています。
ピンクのバラは、下の花びらにアジサイの緑が着色してしまっています。また、全体的にみずみずしさがなくなってきていますよね。
どれくらいでプリザーブドフラワーの劣化が始まるのかというのは、保存環境がかなり影響します。
直射日光や高温多湿の環境にとても弱いので、窓際に置いていたり、お風呂場付近に置いていたりすると、劣化の速度が急激に早まります。
また、お花が直接空気に触れるのも危険です。乾燥によって花びらがひび割れたり、湿気が多いと水分を含みすぎた状態になったりしてしまいます。ホコリがかぶるのを防ぐという意味でも、クリアケースなどに入れたままの状態でお楽しみいただくことをオススメしています。
ちなみに、ヨーロッパでは、5~10年楽しめると言われていますが、湿気の多い日本では、キレイな状態を保ったまま楽しめるのは、平均して1~2年だという声が多いです。
何年か前までは、「半永久的」という言葉も使われていましたが、それはちょっと言いすぎかなとも思いますけどね。
ただ、我が家の4年飾っているものも、処分するにはまだ惜しい…というのが正直な感想です。劣化した部分の花びらをカットして楽しむこともできますし、何より気に入っている作品なので、もう少しひっそりと楽しみたいと思っています。
もちろん、綺麗な状態だった時と比べて著しい変化が見えたときは、そっと処分してあげてください。〇年経ったからもういいか…ではなく、洋服のそれと同じように、「もうダメかな…」と感じた時が寿命ということでいいと思います。
その時まで、末永く愛でていただけたら嬉しい限りです。
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